三十代になって新しく生まれたもの

 

2018年は占星術的に言って私の人生の転機にあたっていた。

 

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実際、子供を出産した。

育児休暇を明けて10年以上勤めた会社を退職した。

コロナ禍も育児生活もぜんぶ、

急激に私に「もっと自分にフォーカスせよ」

と突きつけてくるみたいだった。

 

私は変わらずここに立っているのに、

周りが勝手に様変わりして、変わっていく。

そういう感覚だった。

 

2020年頃からだろうか。

自分自身にも少しずつ変化が生まれ始めた。

私の中で

これまでの人生にはなかった二つのことが

舞い降りてきたからだ。

ごく自然にふわっと湧いてきた不思議な事象。

 

 

ひとつは、占星術

もうひとつは、アイドル。

 

 

まず西洋占星術

 

もともと好きだった細木数子六星占術

悪ノリで後輩と一緒に全社員分(100名近く!)試したことがきっかけだった。

個人だと当たり外れもあるけど、大人数でグループ分けしたとき、

そこには納得のいく色分けができていた。

この人たちアウトロー集団!この人たち場が和むメンバー!みたいな感じ。

占星術統計学でもあるという点に気がついた。

これが占いに懐疑的だった私を変えた。

少しずつ西洋占星術の本を読んだりするようになった。

 

 

私は、物心がついた頃から人間観察が大好きだった。

 

これまで出会ってきた人間のデータベースが頭の中にはみっしり蓄積されている。

でも私のデータベースはいつも真偽のほどがよくわからなかった。

なぜなら「あの人はそんなふうに見えないよ!」

とよく言われた。

しかし私のこのデータベースと、占星術で調べたその人の星はピッタリ一致していた。

 

私は常に人の内面を見たがる性質だったし、

占星術は人の内面を教えてくれるツールだったのだ。

 

手応えを掴んだ私はさらに占星術にハマっていき、最大の謎へ突き進む。

 

自分である。

 

自分を占い出したら、これはもう生まれ直しか?と思えるほどの収穫だった。

もともと自分のことを客観視できている自信はなかった。

苦手だとも感じていた。

三十になってパニック障害を患ったときそれは確信に変わっていた。

私は自分のことを理解できていないんだと。

占星術はそんな私にある意味での答えをくれた。

 

これまで自分をよく理解できなくて

無理矢理  ”型”  にはめたことがたくさんあった。

 

その  ”型”  を改めて少しずつ外していくことができた。

もちろん占星術の結果を鵜呑みにするだけではない。

自分にしか分からない

自分自身の生きてきたデータと照らし合わせて掴み取る類のものだ。

 

そうして、少なくともこれまでより明確になった自分をみることができた。

 

そうか、私はこういう人間(自分)を愛せばよかったのか。

 

これまでごめんね。しんどかったね。

これからは、間違わずに愛するね。大事にするよ。

 

うまくできないこともあるけど、

そう思えたことは占星術に出会えた最大の収穫だ。

 

 

もうひとつの新しい世界。

それがアイドルだ。

しかもジャニーズである。

 

 

嵐がデビューした時14歳だった。

まさか36歳になってファンクラブに加入することになるとは。

当時の自分が聞いたら青ざめると思う。

当時は日本よりも海外に夢中で、

ユアン・マクレガー、X File、レッチリとか Oasis を知って

いつかはイギリスに住みたいと英語をせっせと勉強している女の子だった。

 

私の人生にこれまで

アイドルましてやジャニーズというものは

綺麗さっぱり介在してこなかった。

 

きっかけはSNSでバズっていた

SexyZone マリウス葉くんの『non-no』インタビュー記事だった。

 

 

 

恋と愛の違いは?

     お花畑でお花をつむのが恋、育てるのが愛

女性に求める3つの条件

     嘘を付かない、自分を大切にする、『NO』と言える

"女の子"と"大人の女性"の違いって?

     自分のことを理解しているかどうか

 

news.careerconnection.jp

 

 

今みても、とんでもなく素晴らしいと思える回答。

 

こんなことを言ってのける若者がいるんだという衝撃。

ハリウッドセレブのジュニアぐらい達観した次世代感覚の持ち主。

それが日本のジャニーズにいる?

もしかしてジャニーズってすごいのかな?

と気になった。

 

それを会社の後輩に話すと、さすがは二十代前半の女子たち。

SexyZone について色々教えてくれ

中島健人くんのなんかの記事を送ってくれた。

 

内容は確か、

ファンがいつか自分から離れても、

その人生の中で最後に自分に戻ってきてくれたら嬉しい。

待ってるよ。

みたいな内容だった。

どの文章にも細やかな神経がゆき届いた長文。

アイドルというものに実際になった人にしか分からない

葛藤の片鱗がみえた気がした。

とても賢くて、とても分かっていて、

すごく切ないなにかを感じた。

 

それから俄然 SexyZone が気になって、

マリウスくんが回答していた non-no のインタビュー記事を

全員分読んでみた。

 

 

佐藤勝利くんの回答を見て、

すっごく普通の男子でびっくりした。

こんなに飾らなくてもアイドルやれるんだと思った。

マリウスくんと中島健人氏をみた後にこれを読んだので

別の意味で衝撃を受けた。

 

菊池風磨くんの回答を見て、

私が想像していたジャニーズ像の人だと思った。

いい意味でナルシストはこの人だけだなと感じたし、

回答が少しメンヘラっぽく感じて、

ちょっと面倒くさそうな人だなとも思った。

昨今バラエティーで大活躍している彼は、

この時に感じたナルシストを手放して

現在とても生き生きしている気がする。

 

松島聡くんは見事だった。

感性が不思議な人だし、芸能人に一番多いタイプだと思った。

ジャニーズJr.ぽい菊池風磨くんと

デビュー組っぽい松島くんという印象だった。

 

最後に、公式サイトで初めてSexyZoneの顔を見た。

びっくりした。

一番フツーの男子、佐藤勝利くんの顔が、

国宝だった。

(国宝級顔面男子がこんな普通でいられるって

逆にこわいこと)

 

今にして思えば、入り口が SexyZone だったことが

感慨深い。

グループは、イヴルルド占いでみるのが好きなのだけど

SexyZone はちょっと変わっているのだ。

 

 

佐藤勝利くん  鉄

中島健人くん  山

菊池風磨くん  キャンドル

松島聡くん   雨

マリウス葉くん キャンドル

 

 

アイドルらしいと思うタイプは

ダイアモンドや花、海、太陽あたりだろうか。

そのタイプが一人もいない。

グループに一人いると個性が出ていいタイプの

クセ強タイプだけで構成されている。

すごく面白いグループなのだ。

 

SexyZone のおかげで

私はジャニーズに興味を持つようになった。

とはいえ

アイドルソングが肌に合わない私は

SexyZoneの楽曲やパフォーマンスには興味がないままだった。

そのかわり

徹底的にアイドルの内面に興味を持ってしまった。

 

そんな時に手を出したのが、

Netflixで配信していた「Voyage」だ。

www.netflix.com

 

 

Voyageには、

私がごくごく一般レベルで知っている

五人の顔はどこにもなかった。

 

そこにあったのはただの物凄いプロフェッショナル集団だった。

 

SexyZone で感じたアイドルとはまた全然違う、

大人の男たちだった。

 

ショービジネスの世界で生きてきた人間の「凄み」は、

テレビでよく観る大御所芸能人たちを見ていれば

なんとなく分かる。

嵐の五人は、きっと想像を絶する環境で

何十年も働いてきたにも関わらず

「凄み」のようなアクはなく、

キラキラしていた。

 

これが私には衝撃だった。

 

もっとこの人たちをみたい。

そう思った。

 

そして、ちょっとずつ嵐の動画を漁り始めることになるのだが、

そこで、シンメという概念に出会う。

 

これが私がアイドルに沼落ちした明確な理由だ。

 

シンメ、いわばコンビという概念。

 

これは私のこれまで蓄積してきた人間観察の集大成。

個人から一歩出た、先。

人と人の化学反応へ発展していくのだから、いわば応用篇。

もう自分の力でコントロールできる範囲から手を離れたステージ。

相性という、魔窟。

 

私は、キロンという魂の傷を表す星が、

対人関係や恋愛関係を表す7ハウスに入っている。

 

関係あるかわからないけど、

私にとって相性とは永遠の謎であり永遠の枯渇、

どうしても気になってしまう

魅惑の泉なのかもしれない。

 

 

そんなわけで私は、

シンメを入り口にしてアイドルに沼落ちしていった。

櫻井翔相葉雅紀のシンメから始まり、

相葉くんを強烈に信仰し、

今現在は SnowMan

目黒蓮くんと向井康二くんのシンメを推してから

向井康二くん担当だ。

 

 

三十代になってから、

占星術にハマってアイドルを推すようになった。

どちらもこれまでの自分から一番遠い存在だったのに。

この意味がなんなのか、自分が一番分からない。

 

分からないからこそ、書いてみたいと思う。